【次の仕事探そ・・。】あなたの長時間労働を解決するには
【仕事辞めたい】あなたの長時間労働を解決するには
労働基準法第32条は「1日8時間、週40時間」までと労働時間の上限を定めており
これが法定労働時間です。
1日8時間×5日間=40時間
労働基準法の改正により、残業時間は原則「月45時間、年360時間」までとする
上限規制があります。
45時間÷20日間=2.25時間(約2時間/1日)
これを超過すると長時間労働と認定されるというものです。
しかし現実はそんなに甘いものではないでしょう。
大企業が中小企業にどのような仕事を振っているのか?
残業無しでも消化していけるものか?
大企業自体が過度な目標を掲げていないか?
そこまで掘り下げたデータは誰も公表しませんし労働者に対して過度な働き方にならないか誰も考えてはくれません。
そもそも企業は前年度よりも高い業績を目標に掲げるという「一方通行的」な考え方しかしません。
毎年「去年より多くお金を稼いで下さい。」と言っているのです。
問題なのは「多くお金を稼げば稼ぐほど仕事が増えていく」事ではないでしょうか?
その根本的な問題を解決できない状況から抜け出せない間は長時間労働は無くならないかもしれません。
では何故「根本的な問題が解決できないのか?」を考えてみましょう。
長時間労働が無くならない原因とは?
人手不足
現在の日本は超高齢化社会です。
とにかく若い人材がいません。
そして雇用形態が様々です。正社員、契約社員、派遣社員と、それぞれの雇用によって与えられる業務が違ってきます。
ここから考えられるのは正社員の雇用数が圧倒的に少ないという事です。
つまり残業を強いられるのは圧倒的に少ない正社員なのです。
では何故正社員が残業を強いられるのか?
効率の悪い働きからをしている
先程も述べたように企業は毎年「去年よりも多くお金を稼いで下さい」としか言いません。しかしその為の投資金が増えるわけではないのです。
その為に
より生産性のある設備投資が出来ない。
より優秀な人材確保・教育が出来ない。
のです。
つまり「未来が創造出来ない」からいつまでも「頑張ってください。」の
一言で片づけられてしまうのです。
また、企業の重役達は部下に命令を下すだけで「去年よりも多くお金を稼ぐ」為の
計画を立てていても「戦略」を立てようとはしません。
「戦略」とは・・・。
市場にどんな最新設備・道具があるのか常に把握しているか?
外注や代行企業を把握しているか?
正しい人の使い方や教育をしているか?
同業企業の最新情報を常に把握しているか?
など常に必要となる最新を把握して改善していなければいつまでも「竹槍」で戦っているようなものです。
上記の「投資金」と「戦略」が無ければ管理職がいくらマネジメントしたところで
何の意味もありません。
本来ならば管理職がマネジメントする中で出てきた問題点が「企業の課題」そのもの
なのですから企業がその問題点に何の投資も出来ないのならマネジメントする意味も
ないのです。
管理職のマネジメントが機能していない
管理職とは読んで字のごとく「管理する職務」です。
つまり「企業の経営」に関わってきます。
業務の計画を立てて遂行していく為の「世話係」程度に考えている企業が多いのでは
ないでしょうか?
しかし実際の業務で起きる様々な「リアルな問題」は管理職がまとめて上司に報告し
重役を含めて解決策を考えていかなければ企業の発展はありえないのです。
この「リアルな問題」⇒「管理職」⇒「上司」⇒「重役」⇒「解決」⇒「業務改善」
が行われず管理職のマネジメントが機能していない場合は「頑張ってください。」で
終わっているので長時間労働に陥りやすいという事になります。
つまり考えられる事は「会社の資金に問題がある」「管理マネジメントが機能していない」ということになります。
「何で毎日こんなに残業しなければいけないんだ?」と思っている方はこの2つを
調べてみると良いかもしれません。
長時間労働の対策とは?
では長時間労働の対策とはどんな事が出来るのでしょうか?
上記の原因で述べたように「会社の資金に問題がある」または「管理マネジメントが機能していない」という事が改善されればいいわけです。
「会社の資金に問題がある」場合はどうにもなりませんが「管理職のマネジメントが機能していない」場合はまず業務の中に「全員ミーティング」を取り入れる事です。
ポイントは管理職だけで行わない事です。
全員ミーティングを行い上司に大々的に報告する事で「上司に圧力をかける」狙いが
あります。
業務に携わっている全ての人材でミーティングを行い「いつも思っている改善点」を
ホワイトボードに書いていくのです。
そして管理職は「重役が決定しなければ改善出来ない問題」を「上司に報告」という名目でホワイトボードに書いておきます。
それ以外の改善項目は改善できた時点で消していき、新たに出てきた改善点を書いていきます。
上司から「問題点の改善は出来ない」と報告があったら「何故出来ないのか?」を
必ず聞きましょう。そして「全員に報告して良いか?」聞きましょう。
納得の出来る説明で無い場合が続き「全員に報告出来ない」事が続いたら「それが限界値」と考えた方が良いでしょう。
いずれにしても個人の力量だけで解決できるものではありません。
長時間労働の原因と対策のまとめ
原因
正社員の不足
効率の悪い働きからをしている(管理職のマネジメントが機能していない)
企業の投資金に問題がある
対策
管理職のマネジメントが機能できるようにする。
(全員ミーティングを行い上司や重役を巻き込む)
最後に長時間労働について・・・。
さて人間は楽をしたい生き物です。
筆者も出来る事なら働く事などせずに生きていきたいといつも思っています。
しかしそんな事は夢のまた夢・・・。
企業で働くという事は「上司の命令に従う」という前提があって初めて成り立ちます。
その「上司」が間違った考えや行動をしていたら何も生まれないのです。
筆者はいつも思っています。「上司を採点する事が出来たら・・。」
命令する側の人間は命令される人間から評価出来ないシステムを作ります。
役職の付いていない人間が上司を評価する企業など聞いた事がありません。
つまり「一度出世したら降格される心配が殆んど無い」のです。
楽しようと思えば楽出来る立場なのに・・・。
確かに人事による移動やリストラがありますがそれにしても派閥などに属する事で
逃れている人もいる事でしょう。
筆者が言いたいのは人間もやはり動物であり猿やチンパンジーと根本は変わり無い
という事です。
その動物的根本についてルールが適用されない限り「平等」などは決して無いと
思います。
動物ドキュメンタリーなどで群れを成す動物は「リーダーに戦いを挑む」事が当り前
にあります。
そうする事で「群れが優れていく」⇒「群れが生き残りやすくなる」事を本能で理解
しています。そして「リーダーは群れを守る」という使命感が生まれるのです。
確かに野生の動物の様に常に地位を脅かされていてはたまったものではありませんが
「下が上を評価する」事も必要なのでは?と思います。
それによって「その地位を脅かされる」事もあることで「群れを守る」使命感が
生まれ「人に優しく」なれるのではないでしょうか。